愛媛医療生協(しんぶん)

2019.11.27 トップニュース
生協の共同農園「レインボーファーム」~人をつなぐ虹の架け橋に~

レインボーファームは、4年前、100坪ほどの農地が手配出来たことを機に、「リタイアした人たちが農園活動を通じて、元気で、生き生きと暮らせる場づくりを!」との呼びかけでスタートしました。

居場所づくりを

 それぞれのスキルを生かして、元建築関係の人は倉庫づくりに、元土木関係の人は農園と圃場整備に、元農機具メーカーの人は機械の修理にと、活躍の場を実現しています。男性の参加も多く、居場所を見つけ生き生きと活動しています。

 コーヒーが飲め、昼食が摂れるスペースを設置し、「今度は何を植えるか」「今日は何を食べようか」などとワイワイとおしゃべり、時には、お菓子、カレー、ちらし寿司などの差し入れがあります。年4回程ボーリング、カラオケ、バーベキュー、タケノコ掘りなど、お楽しみ企画があります。

「無人販売」でレベルアップ

 3年前から、毎週火曜日生協病院内「メディカルフィットネス コ・コア」の入口で季節の野菜を「無人販売」しています。「安くて新鮮」ということで定着してきています。この無人販売には「時には感謝の声、時には叱責の声が寄せられます。この声を踏まえ、﹁喜ばれる野菜をつくろう」を合言葉にみんなで汗を流しています。

 参加会員・購買者とは、感謝と交流の場として、年数回「豆ごはん昼食会」「芋炊き昼食会」など農園の野菜を使って食事会を開催しています。

「共同農園」ならでは

 市民農園、オーナー制度など個人参加の農園は数多くありますが、共同での農園は、運営が難しく、ほとんどありません。

 レインボーファームは「共同農園」ならではの、会員の交流、野菜作りのレベルアップ、他団体との交流などにチャレンジしています。課題、目標を決めて、役割分担をして、会員の力を合わせて取り組めば、ビックリするような活動、成果を実現できます。

 「えひめNPO311(」東日本大震災で愛媛に避難された方が起ち上げた組織)とは、「災害時に役立つ防災農園」という趣旨に共感し、「種蒔き祭」などの提携をしています。また、「三葉幼稚園」とは、サツマイモ畑の提携で、6月に500本の苗を植え付け、10月に2日に分けて収穫しました。「ワーイ!大きいよ!」「おじちゃん、育ててくれてありがとう」子供たちの歓声が響きます。「あったか拓南」には、要請のあった野菜、余剰の野菜提供も行っています。

 農園活動が、少しでも社会的に役立つものとなることは、大変嬉しいし、やりがいを感じます。

 現在20名ほどの活動ですが、参加会員が増えれば、更にレベルの高い農園活動も実現できます。何よりも「生き生きと楽しく暮らせる場」が広がることとなります。お気軽に、参加してみませんか。

【連絡先:生協病院 地域事業課0899765638】