愛媛医療生協(しんぶん)

2019.05.10 食べて元気!
食べて元気! たけのこ

春の訪れとともに、新じゃがや新玉ねぎなど様々な野菜が旬を迎えます。今日は春から初夏に旬を迎える筍についてお話します。

(筍の栄養)
亜鉛
たけのこには他の野菜と比較すると亜鉛が豊富に含まれています。亜鉛は肉や大豆にも多く含まれており、体内で様々な酵素の働きを促す「補酵素」の成分となります。細胞が新しくなるときやたんぱく質が合成されるときに働き、成長や傷の修復に不可欠です。亜鉛が不足すると味覚異常や、成長障害がおこります。人の成長に欠かせない亜鉛ですが、加工食品に頼った食事や、ダイエットで食事量を減らしたりすると、不足しやすくなります。
アスパラギン酸・グルタミン酸
これらの成分はうま味成分ですが、アスパラギン酸には疲労回復効果があり、グルタミン酸には胃腸や筋肉の機能を保ち、体脂肪の代謝を促す効果があります。

(注意点)
たけのこはアクが強く、一度に沢山食べ過ぎるとアレルギー症状に似た症状を起こすことがあります。食べすぎには注意しましょう。

(管理栄養士 池田 優子)

たけのこのおこわ

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【1人分】
●エネルギー 350kcal
●塩分 0.9g
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【材料/6人分】
●ゆでたけのこ 1本(約200g)
●にんじん   中1/2本
●油揚げ    2枚
●米      2カップ
●もち米    1カップ
●A
だし     500cc
酒      大さじ2
薄口しょうゆ 大さじ1
みりん    小さじ1
塩      小さじ1/2
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【作り方】
①米ともち米を合わせて洗い、水に30分つけておく。
②油揚げは細かめのみじん切りにする。ゆでたけのこは縦に4等分にし、3mm程度の厚さに切り、人参は3mmのいちょう切りにする。
③炊飯器に水気を切った米ともち米を入れ、Aの材料と油揚げとゆでたけのこ、人参を入れ、全体を混ぜて炊く。
④炊きあがったら、器に盛り、好みで三つ葉や木の芽を散らす。
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