- 2019.04.03 トップニュース
- 医療生協の班会活動への参加と健康因子および要介護リスクの関連
班会に参加する組合員の健康度調査の途中経過について、調査研究を行う医療福祉生協連のプロジェクトに参加された愛媛生協病院原穂高先生に、中間報告をしていただきました。
川之江支部 中須班の班会
2018年、「班会に参加する組合員の健康度調査」に愛媛医療生協の組合員さんにも協力して頂きました。プロジェクトチームの一員としてお礼を申し上げるとともに、この場を借りて途中経過の報告をします。
この調査は臨床研究と呼ばれるもので、全国47生協3,273人にアンケートを行い集計しました。
いつもがんばっている班会がほんとに健康にいいの?班会の良いところをアピールできたら仲間増やしをしやすいな…そんなみなさんの声に答えるため、班会の良い点に科学的根拠があることを実証するための研究です。
初回調査の検討中です
今の時点で分かったことをまとめると、班会に参加している人は、
◦「自分を健康だと感じている」人が多い (参加していない人は50%も不健康と感じている)
◦「うつでない」人が多い (参加していない人は70%もうつ状態が多い)
◦「要介護」になりにくい ということでした。
いかがでしょう?
え、班会に参加していない人にいつアンケート取ったの?と思いますよね。JAGES(日本老年学的評価研究)という、全国40市町村の30万人を対象とした国家的一大研究プロジェクトがあり、そのプロジェクトの中核にいる近藤克則千葉大学教授や近藤尚己東京大学准教授たちの協力を得て今回の「班会に参加する組合員の健康度調査」に取り組んでいます。で、班会に参加していない人とはそのJAGESの対象者という訳です。
大事なことなのでもう一度言いますよ。医療生協の班会に参加している人は、「主観的健康度」が高く、「うつでない」人が多く、「要介護」になりにくいのです。自信を持って班会を続けていいのです!広めていいのです!!
3年後に追跡調査
さて今回の結果は織物でいうと2018年という横糸にあたります。この研究はつづきが重要で、時間経過という縦糸が加わるとさらに意味のあるものとなります。検討する見方を変えたら新しい発見があるかもしれません。
3年後にもう一度同じ人を対象に追跡調査をさせてください。御協力をよろしくお願いします。その日まで健康でいて、班会をつづけていてくださいね。
(文・原 穂高)