愛媛医療生協(しんぶん)

2019.03.10 トップニュース
初期研修医 奮闘中!!

愛媛生協病院は、国から指定をうけた臨床研修病院で、毎年1〜2名の初期研修医を受け入れています。研修医は2年間単独で診療をすることはできません。指導医の下で診療を行いながら、他職種からも様々なことを教わり、少しづつ力をつけていく大切な期間です。当院の研修医の声を紹介します。

1年目 川嵜美智子(かわさきみちこ)先生

愛媛医療生協の魅力は、温かさ、地域のニーズに応える総合力、経済的・社会的弱者を見捨てず、地域と共に歩む姿勢だと感じています。これはどの医療機関でも理想として掲げますが、実践するのは難しく、地域の皆さんから力を貸して頂いている医療生協だからこそ実現できているのだと思います。
直接の指導医から、診察の仕方や治療法だけでなく、チームの中での医師としての働き方、地域社会での医師の役割などを学びます。患者さんの思いを汲み、医療だけでなく経済的問題、生活背景まで見据えながら、解決方法を一緒に考えることにやりがいを感じています。また、支部行事に参加し、健康づくりのお手伝いをすることで地域の方々が抱えている問題や職員に期待されていることを直に感じることができ、大変有意義です。今後は先輩方の様に、患者さん一人一人に寄り添える医師に成長したいです。

1年目 芳我悠毅(はがゆうき)先生

研修医の数が少ないため、何か困っていることはないか指導医から気にかけてくれ、何かあっても相談しやすく、自らの要望も伝えやすい、とても密度の濃い研修を受けています。また、入職直後のオリエンテーションでは他部署での研修もあるため、全部署のスタッフが研修を見守ってくれる環境です。これからも学んだ経験・知識を他部署や後輩に伝えていける様に、日々学ぶ姿勢を忘れずに研修に取り組んでいきます。

2年目 佐伯佳央里(さいきかおり)先生

愛媛生協病院は全国で最も小さな研修病院(88床)です。一人の患者さんに対してじっくり長く向き合えるこの病院で、自分ができる精一杯のことをしたいと意気込んで入職しました。しかし、現実とのギャップにショックを受けることも多かったです。患者さんは、きっと治してくれると思い、受診されます。しかし、病院の規模の関係上、可能な検査や治療は限られているため、行き詰まることもあります。今、動けない、できないという無力さは非常に辛く、自分に対する不甲斐なさを感じ、やるせない気持ちになることもありました。そんな時、助けてくれるのは元気に退院される患者さんや、いつも見守って下さる組合員さんの笑顔です。組合員さんが健康増進のために日々地域で頑張っている姿を見ると、こちらも落ち込んでばかりはいられません。組合員さんは私達の原動力です。組合員さんをはじめ、関わって下さる方々が笑顔で安心して暮らせるように、初めに感じた自分にできる精一杯のことをこれからも全力で取り組んでいきたいです。

みなさんも病院にかかった際に、初期研修医が担当することがあるかもしれません。先生たちは真剣に病気とそして患者様と向き合っています。これからの医療を担っていく先生達を温かく見守って下さい。