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福島のいま 福島原発事故から丸5年

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 福島県いわき市には24000人超の原発事故被害による避難者が「窮屈で不自由な、そして先の見えない生活」を強いられています。そんな中、愛媛県では、伊方原発が再稼動されようとしています。福島の現状を知り、私たちが何を知り、学び、感じ取るのか、現地の報告から考えたいと思います。


強制避難地域はどうなったか?

 浜通り医療生協は、福島県の原発事故による強制避難地域が全て含まれ、活動の中心地であるいわき市は、津波被災地です。
 市内の津波被災地は、ほぼ整地され、防潮堤・グリーンベルトの建設や転地用の住宅地造成工事が盛んに行われ、復旧・復興に向けて進んでいるように見えます。
 直近の2015年9月5日に解除された楢葉町(第1原発から20㎞圏、人口7000人)は、5ヵ月間で帰還した方は約6%(400人程度)、それもほぼ全てが高齢者で労働世代や子育て世代の帰還は皆無です。人の住んでいない町で目をひくのは、除染ゴミの山や原発作業員・除染作業員用のプレハブです。2015年の国勢調査速報によると、10月1日現在、強制避難地域4町(富岡町・大熊町・双葉町・浪江町)は人口ゼロ、直近で一部帰還宣言をした2村(飯館村・葛尾村)で59人となっており、人が住んでいない広大な地域がそのままになっています。

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原発廃炉までどの位かかるか?

 先日、東京電力の案内で「福島第一原発」をバス内から視察し、原子炉建屋の近くまで行くことできました。説明では「放射線量が下がったので、皆さんを案内できるようになりました」と言って笑っていましたが、その時のバス外の線量は400μシーベルト/hです。一般人との感覚の違いに「驚きと怒り」がこみあげて来ました。1時間の視察でしたが、私の被ばく線量は0.0 1mSV程でした。これは、歯科のレントゲンを2回続けて撮ったのと同じぐらいだそうです。事故現場という特定区域ではありますが、このような高線量の下で多くの原発作業員が働いていると思うと胸が苦しくなりました。また、廃炉までどの位かかるか正確には分かりません。現在言えるのは、「わからない」が正解です。30年とか言われていますが、ただ根拠となるのは「スリーマイル島事故」で、1基で10年かかったので30年~40年と言われています。もう一つは、廃炉に伴う汚染物質をどうするのか。中間貯蔵施設は、法律で30年間となっていて、その後は他の県へ運び出すことになっています。どこが受け入れてくれるのでしょうか?

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原発ゼロを目指して

 福島の原発だから事故がおきたのでしょうか?全国の原発、どこでも事故がおきる可能性があります。一度事故がおきれば、福島と同じく「人が住めないまち」をつくることになります。全国で再稼働(2月現在4基稼働)の動きがあります。全国に、帰りたくても帰れない「人」や「まち」をこれ以上作らないためにも、原発ゼロに向けて活動をして行かなければなりません。
 愛媛医療生協のみなさん、これからも一緒に運動していきましょう!

(浜通り医療生活協同組合  國井 勝義)

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