
愛媛生協病院 内科
城内謙治 医師
今年も五月三十一日に世界禁煙デーがやってきます。最近の傾向は、喫煙者の締出しというよりは、有害商品だとわかっているものを日常生活からなくしてしまおうというものです。公害や核兵器をなくすことと同じですね。
どんな治療をするの?
最近は「チャンピックス」という内服薬が登場し、これまで使われていたニコチンガムやニコチンパッチよりよい成績を出しているようです。ニコチンは脳に作用する依存性のある物質ですが、先回りをして脳にニコチンをくっつけないようにするという薬です。タバコが美味しく感じられなくなり、ニコチン製剤と違って少しずつ減らすという必要がありません。多少、吐き気や気分不良を感じる方がいることもあり、禁煙外来のある病院の医師でなければ処方できませんが、やめたい気持ちさえあれば禁煙外来を受診してみましょう。
ニコチンガム・パッチは、病院で処方することもできますし、自費でよければ薬局で購入することもできます。薬局で手に入れる場合は、「まずやってみよう」という前向きな意思をもつことで、一人でニコチンと闘うのも容易になります。
まずは環境から
神奈川や京都のように、喫煙できる場所をなくす(減らす)ことも有効です。他にも、タバコの値段を高くして手が出ない代物にしてしまうこと、コンビニ・スーパーなど入りやすい場所での販売を禁止すること、街角から自動販売機を完全撤去することなど、社会を動かすなら、できることはもっとあります。
ただし一番大事なのは「やめたいんだ」という自分の意志です。根性はいらないし、とにかく後悔しないことです。そして新しい自分を褒めて楽しむことですよ。






