
愛媛生協病院
副院長 和泉明宏
破傷風という病気、皆さんご存じですか。破傷風の予防接種をされているはずですが、いつまで効果があるのか知っていますか。
破傷風は、土の中にいる破傷風菌によっておこる病気です。特に、外でけがをすることが多い夏場によく起こります。破傷風菌に感染すると、けいれんや呼吸困難などに陥り、発症すると今でも死亡率の高い病気です。予防接種の普及で患者数は減少してきておりましたが、最近患者数が増加してきています。破傷風菌は、さびた釘が刺さったり、動物にかまれたり、土いじりをして傷から菌が入ってくると、感染することがあります。感染すると死に至る可能性もある病気ですから、予防することが一番大事です。小児の3種混合ワクチンには、破傷風のワクチンも含まれていますので、20歳ころまでは大丈夫です。外国では、予防のため10年ごとに破傷風のワクチンをしている国もあります。約10年でワクチンの効果が切れてきますので、アウトドアやガーデニングの趣味のある方、動物にかまれる可能性のある方は、10年ごとにワクチン接種をしておくのが安心でしょう。

またきちんとした予防効果がでるまでに最短で6ヶ月を要します。今から接種を始めれば夏は安心でしょう。(注:けがや動物にかまれたときには、保険での接種が可能ですが、予防のための接種は自費です。)
破傷風の感染を防ぐには、なによりも予防接種が大切であり、その予防には、基礎免疫をつけ、定期的に追加接種をすることが望ましいと考えられています。
基礎免疫:初回接種、その3~8週後に1回、さらに6~18カ月後に1回接種します(計3回)
※幼児期に受ける3種混合ワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風)でも有効です。
追加接種:10年間隔で接種します。
予防接種のタイミング



