えひめ医療生協

サイトマップ

ホーム  > 健康づくり・明るいまちづくり > えひめ医療生協(しんぶん) > 医療活動版

医療活動版

『長引く咳』にご注意を!

|
katsudo200912_01.jpg
内科・家庭医療科
山本美奈子



 『咳(咳嗽:がいそう)』は病院を受診する症状の中でも最も多いものの一つです。発症後3週間未満を急性の咳、3~8週間続けば遷延性の咳、8週間以上続く場合を慢性の咳といいます。
急性の場合、多くは"かぜ症候群" を含む呼吸器感染症です。遷延性、慢性となるに従ってアレルギーなどの感染症以外が疑われます。また、痰を伴わない乾いた咳(乾性咳)なのか、痰を伴う湿った咳(湿性咳)なのかを区別することも大切です。



長引く咳の三大原因

 遷延性・慢性のいわゆる『長引く咳』の原因には様々なものがあります。日本では「咳喘息」、「アトピー咳嗽」、「副鼻腔気管支症候群」が三大原因と言われています。「咳喘息」「アトピー咳嗽」は乾性咳の大部分を占め、「副鼻腔気管支症候群」は湿性咳の代表です。
 喘息の前段階である「咳喘息」には気管支拡張薬の使用が効果的です。「アトピー咳嗽」にはアレルギーの治療薬である抗ヒスタミン薬が有効です。それぞれの治療で咳が治ればそれが診断の決め手になります。痰を伴う湿性咳の場合も同様で、ある特定の種類の抗生剤により咳が改善すれば、上下気道の感染症である「副鼻腔気管支症候群」と診断できます。



見逃してはならない癌や結核

 頻度はあまり高くないですが見逃してはならない疾患として、肺癌や肺炎、肺結核やうっ血性心不全などがあげられます。長引く咳が見られた場合には必ず胸部X線検査を受けて下さい。



まずは相談してください

 咳は誰しも経験するありふれた症状ですが、その原因は、かぜ症候群から生命の危険のある肺癌まで多岐にわたり、けして単純なものではありません。また、長引く咳のもたらす不眠や胸痛、疲労などでQOL(生活の質)は著しく低下してしまいます。長引く咳で悩
んではいませんか?一人で苦しまず、まずは相談にきてください。


TOPへ戻る