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コラム 風を読む

2009年11月号

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一年前の当欄に沢内村を訪ねたことを書きました。その沢内村の深沢村長を描いた映画「いのちの山河 日本の青空II」がいよいよ封切りです。今月下旬松山で九日間上映予定。是非多くの人に見てもらい、来春にむけて、県下各地に上映運動をひろげてもらいたいものです。
 生命尊重を政治の第一に据えた深沢晟雄のことを知らない保健・医療人はないほど著名です。国や県の指導(圧力)にも関わらず、老人医療・乳幼児医療の無料化を全国に先駆けて実現した村長です。「一部負担を徴収しないことは健康保険法には違反するかもしれないが、憲法二十五条には違反しない」と名言。
 まともな医師を派遣してこない医学部とも正面から向かい医師確保を実現。そんな姿勢の村長には、それに応える医師が現れるもの。加藤邦夫院長や、それを継いだ増田進院長が病院医療と村の健康管理を統一して進めます。
 何故深沢さんのような生命行政が生まれたのか探っていけば、戦前からの協同組合による医療が岩手には広く根付いていたことにつきあたります。住民参加の医療実践です。
 いま、地域医療の危機が叫ばれる中、一人でも多くの人が観てほしい映画です。

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