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医療活動版

熱中症 八月は要注意! 六十五歳以上では、半数以上が自宅で発生!

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協立病院
中濱 大 医師



 熱中症は、熱波により高齢者に起こるもの、幼児が車中など高温環境におかれて起こるもの、暑熱環境での労働やスポーツ活動中などで起こるものがあります。私たちの体には、気温の変化に対応して体温を調節する働きが備わっていますが、体の状態や環境によって熱の放出が十分に行われず、体に熱がこもって熱中症を起こすことがあります。
 二〇〇七年に全国十九都市での熱中症の発生状況調査では、救急搬送された人の七割以上が八月に集中しています。
 熱中症と聞くと、屋外での激しい運動や作業中に起こるイメージがあります。しかし、発生場所は自宅が最も多く、年代別で見ると、六十四歳以下の成人では比較的さまざまな場所で熱中症を起こしていますが、六十五歳以上では、半数以上が自宅で起こしています。


症 状

 症状は、軽いほうからⅠからⅢ度に分けられ、次第に症状が悪化することもありますが、突如意識障害が起こることもあります。
Ⅰ度 めまい、筋肉痛、筋肉のこわばりなど(四肢や腹筋などに)
Ⅱ度 頭重感(頭痛)、めまい感、吐き気、嘔吐、体のだるさ(疲労感や虚脱感)、失神などのいくつかの症状が重なり合って起こる
Ⅲ度 意識がなくなったり、もうろうとする(意識障害)、手足の運動障害などが、Ⅱ度の症状に重なり合って起こる


原 因

 (1)水分や塩分の不足している状態、(2)高温で湿度の高い環境状態、(3)体調不良や睡眠不足で疲れがたまっているとき、心臓病や糖尿病がある場合には、体温調節の働きが低下することがあり注意が必要です。


お年寄りに多い理由

 特に、お年寄りは体温調節機能が低下しており、汗をかきにくくなっています。また、体内の水分量が減少して、体が慢性的な水分不足の状態になっているのに加え、暑さやのどの渇きを感じにくくなっているために熱中症を起こしやすいといえます。


対処法


 熱中症が疑われる場合は、体を冷やして上昇した体温を下げることが大切です。意識がはっきりしている場合は、日陰の風通しのよい場所に移動したり、エアコンなどを使って室温を下げたりします。その後、衣服を脱がせたりベルトを緩めたりして、氷や保冷剤を首、わきの下、太ももの付け根に当ててからだを冷やします。吐き気や嘔吐がなければ、スポーツドリンクなどで、水分とともに塩分を補給してください。症状が改善しない場合は、医療機関を受診してください。
 また、意識障害がある場合は、直ちに救急車を呼び、その後体を冷やすようにしてください。
 熱中症が起こりやすい時期には、暑い時間帯の外出は控えたり、帽子や日傘などで直射日光を遮ったり、外出時にはスポーツドリンクなどを携帯し、のどの渇きを感じなくてもこまめに水分を補給してください。また、室内は直射日光を遮り、風通しをよくしてできるだけ室内の温度が上がらないようにしてください。エアコンや扇風機などを利用するのもよいでしょう。

参考文献:NHKテレビテキスト
きょうの健康 二〇〇八年七月号


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