愛媛生協病院 小児科・アレルギー科は、四月より野本医師を新たに迎え、医師二名体制で行っています。六月からは、月0金曜日は十八時三十分まで、土曜日は毎週十二時まで診察が受けられるようになりました。
今回は野本医師にこどもに多い溶連菌感染症について尋ねてみました。

野本勝弘 医師
野本医師プロフィール
八幡浜出身。一九九三年広島大卒。小児科医として広島県内の病院にて経験を積む。一般小児科の他に六月より内分秘(糖尿病、成長ホルモン、甲状腺など)専門外来も担当する。
溶連菌感染症について
溶連菌とは正式には溶血性連鎖球菌(化膿連鎖球菌)といい、いくつかの群に分けられており、ヒトの連鎖球菌感染症においてその大部分を占めるものは、β溶血を示すA群溶血性連鎖球菌です。今回このA群溶連菌(GAS)を中心に書きます。
A群溶連菌感染症
飛沫感染または、皮膚からの接触感染によってうつり、潜伏期間は二~五日です。感染期間は発病後二~三週間ですが、治療を受けると二日で人にうつさなくなります。
【症状】年長児に多い咽頭扁桃炎では、急激な高熱、咽頭痛で発症し、腹痛、嘔吐を伴うこともあります。咽頭や扁桃は、発赤腫脹し、口蓋の点状紅斑・出血斑を認めます。頚部リンパ節は腫脹し圧痛があります。三歳未満の乳猩紅熱は、突然発熱、咽頭痛で発症し、一~三日後に赤い丘疹が全身に広がり、かゆみも伴います。回復期には皮がむけてきます。また苺舌(舌が赤くつぶつぶがみられる)も認められます。
その他:皮膚化膿症、頚部リンパ節炎、中耳炎、副鼻腔炎などを起こすことがあります。まれですが全身状態不良に陥る劇症型溶連菌感染症(人食いバクテリア)の原因になることもあります。
【診断】咽頭培養もありますが、迅速抗原診断キットで早期診断が可能です。
【治療】抗生剤を内服します。ペニシリン系抗菌剤を十日間またはセフェム系抗菌剤を五日間内服する場合が多く、比較的長期内服になりますが、続発症(リウマチ熱、急性糸球体賢炎など)予防のためにはきっちり内服が必要です。
B群溶連菌感染症
B群溶連菌(GBS)は日常ではあまり問題になりませんが、新生児には重要です。母体の消化管に主に常在しており、分娩時に新生児が感染を起こすと、敗血症、肺炎、髄膜炎といった重症感染症を引き起こし、致死的なこともあります。このため、妊婦さんからGBSが検出されれば、分娩時に抗菌剤投与が行われたりします。
単なる風邪と決めつけず、早めに医療機関に受診される事をお勧めします。
今回は野本医師にこどもに多い溶連菌感染症について尋ねてみました。

野本勝弘 医師
野本医師プロフィール
八幡浜出身。一九九三年広島大卒。小児科医として広島県内の病院にて経験を積む。一般小児科の他に六月より内分秘(糖尿病、成長ホルモン、甲状腺など)専門外来も担当する。
溶連菌感染症について
溶連菌とは正式には溶血性連鎖球菌(化膿連鎖球菌)といい、いくつかの群に分けられており、ヒトの連鎖球菌感染症においてその大部分を占めるものは、β溶血を示すA群溶血性連鎖球菌です。今回このA群溶連菌(GAS)を中心に書きます。
A群溶連菌感染症
飛沫感染または、皮膚からの接触感染によってうつり、潜伏期間は二~五日です。感染期間は発病後二~三週間ですが、治療を受けると二日で人にうつさなくなります。
【症状】年長児に多い咽頭扁桃炎では、急激な高熱、咽頭痛で発症し、腹痛、嘔吐を伴うこともあります。咽頭や扁桃は、発赤腫脹し、口蓋の点状紅斑・出血斑を認めます。頚部リンパ節は腫脹し圧痛があります。三歳未満の乳猩紅熱は、突然発熱、咽頭痛で発症し、一~三日後に赤い丘疹が全身に広がり、かゆみも伴います。回復期には皮がむけてきます。また苺舌(舌が赤くつぶつぶがみられる)も認められます。
その他:皮膚化膿症、頚部リンパ節炎、中耳炎、副鼻腔炎などを起こすことがあります。まれですが全身状態不良に陥る劇症型溶連菌感染症(人食いバクテリア)の原因になることもあります。
【診断】咽頭培養もありますが、迅速抗原診断キットで早期診断が可能です。
【治療】抗生剤を内服します。ペニシリン系抗菌剤を十日間またはセフェム系抗菌剤を五日間内服する場合が多く、比較的長期内服になりますが、続発症(リウマチ熱、急性糸球体賢炎など)予防のためにはきっちり内服が必要です。
B群溶連菌感染症
B群溶連菌(GBS)は日常ではあまり問題になりませんが、新生児には重要です。母体の消化管に主に常在しており、分娩時に新生児が感染を起こすと、敗血症、肺炎、髄膜炎といった重症感染症を引き起こし、致死的なこともあります。このため、妊婦さんからGBSが検出されれば、分娩時に抗菌剤投与が行われたりします。
単なる風邪と決めつけず、早めに医療機関に受診される事をお勧めします。



