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医療活動版

家庭血圧を測りましょう

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泉川診療所所長
吉田 克己



 血圧とは、動脈中の血液の圧力のことを言います。最初の血圧の測定は、馬の頸動脈にガラス管をつっこんでどこまで上がるかで調べました。約120年前に、簡単に血圧が測定できるようになりました。しかし、60年ほど前には、高血圧という考え方はありませんでした。第二次大戦時のアメリカ大統領ルーズベルトは血圧が300以上もあったのに当時の医師たちはそのまま放っておいたのです。そして脳出血で死亡しました。

高血圧は治療が必要
 戦後、高血圧の人たちは脳出血、脳梗塞、心筋梗塞になりやすいとの調査結果が出て、高血圧は病気としてとらえられるようになりました。そして高血圧の人に血圧を下げる薬を飲んでもらって血圧を下げると、高いままの人に対して脳梗塞などの合併症の発生が抑えられるとの結果が明らかとなり、高血圧は治療すべきだとなっています。
 21年前、私が医師になったときは、高血圧症の基準は160/95でした。調査で、もっと低い人でも合併症を起こしやすいとわかったため、現在は140/90になっています。一方で正常血圧は130/85であり、正常血圧と高血圧の間の人を正常高値血圧と呼んでいます。正常高値血圧でも、正常血圧の人に比べると、合併症が起こしやすいことがわかっています。現在では、血圧は低い方がよいと言われています。

家庭で血圧を測りましょう
 診察室で測る血圧を随時血圧と言いますが、一方、家庭で測る血圧を家庭血圧と言います。随時血圧よりも家庭血圧の方が、合併症との関連が強いことがわかっています。私の外来に来る高血圧の患者さんには、家庭血圧の測定を勧めています。家庭血圧測定値を記録してもらい、外来に持ってきてもらいます。診察室で血圧が高くても、家庭血圧が充分低ければ、十分コントロールできている分コントロールできている随時血圧が低くても家庭血圧が高い患者さんには、治療の強化を行います。
 家庭血圧測定器は、いろいろなものが市販されています。上腕で測るものがおすすめで、手首や指で測定するものは正確さに欠けます。しかも高価です。ですから上腕で測定するものを買ってください。
 冬がやってきます。気温が低くなると血管が収縮し血圧が上がりやすくなります。風呂にはいるときの脱衣場は暖かくしておいた方がよいでしょう。


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