川嵜 美智子(かわさき みちこ)さん
オラデア大学(ルーマニア)医学部に在籍している川嵜さんは、愛媛医療生協の奨学生です。九月に愛媛にもどり実習を行いました。医師不足が日本の各地でも大きな問題となっていますが、奨学生になったきっかけや医師をめざす思いを、機関紙担当の藤田敬美理事が取材しました。
【藤田】
こんにちは。さっそくですが、川嵜さんは高校を卒業されて、大阪外大へ行かれたとお聞きしていますが?
【川嵜】
松山の高校を卒業し、大阪外大でペルシャ語を専攻していました。将来は外交官かキャビンアテンダント(飛行機客室乗務員)の仕事をしたいと思っていました。
好奇心旺盛で大学時代にはイラン・トルコ・オーストラリア・カナダなど多数の国に行きました。
【藤田】
たくさんの国に行かれて、困ったことなどありませんか? 食事など。
【川嵜】
食事は、好き嫌いなく、なんでも食べます。お腹も強いので海外に適した体です。(笑い)
【藤田】
現在は外大を卒業し、ルーマニアにあるオラデア大学医学部に在籍されているとお聞きしましたが、医師を目差すきっかけは?
【川嵜】
大阪外大の卒論テーマを、「アフガニスタンの内戦と難民問題」で研究していましたが、アメリカでの9・11テロがありました。もう少しアフガニスタンについて考えたいと思い、2002年の1月からイランに留学し、語学と通訳をして半年後に帰国しました。きっかけとなったアフガニスタンでは女性の地位が低く、女性の立場を理解してあげれるのもその場にいた女性でないとわからない。また、病気になっても女性の身体を触ってみてあげれるのは、女性だけなんです。男性は女性の顔も見たらいけないんですね。私はアフガニスタンで目の前でたくさんの方が亡くなられるのをみてきました。女性は出産時に半分の方が亡くなります。そのような現実を見て、目の前で亡くなる人をどうしてあげようもなく、ただただ罪悪感ばかりでした。自分なら通訳もできるし女性の医師がここにいなくてはダメだと思い、医師になりたいと思いました。平和でなければ、健康を守れないと痛感しました。
【藤田】
本当に平和でないと健康でいられない。いかに平和が大切であるか、川嵜さんの言葉を実感しますね。
愛媛医療生協の奨学生になったきっかけは?
【川嵜】
きっかけは、基本理念に感銘しました。皆さんの地域の声をきき、医療を行い、医療の差別をしないことなど、愛媛にそのような病院があることすら知らなかった。まさしく自分のめざす医療でした。ここでは、個室料も徴収しない。まさに人の命は平等であること。アフガニスタンでは、命の不平等を感じました。

【藤田】
愛媛医療生協での実習はいかがでしたか?
【川嵜】
三週間の実習でしたが、診療所・往診・班会・精神科の訪問看護・断酒会などへ参加させていただき、いろんな経験ができ、とてもよかったです。
【藤田】
今後どのような医師になりたいですか?
【川嵜】
医師になろうとしたきっかけは、医療にアクセスできない方への援助からでした。アフガニスタンは原点ですが、日本の過疎地域での医師不足問題もあります。自分もそういうところで医師としてやってみたい気持ちがあります。将来は愛媛生協病院医師(御前医師・原医師)に追いつきたいと思っています。
【藤田】
これからの若い方にメッセージをお願いします。
【川嵜】
私たちは幸運にも、飢えも渇きも知らずに毎日学校や仕事に行き、命の危険に脅かされることもなく当たり前のように日々を過ごすことができます。でもそれはとても稀有なことなのです。折角このように素晴らしい環境に生まれ育ったわけですから、スポーツや勉強、アルバイトでも何でも良いので、一生懸命取り組めることを見つけて、毎日を大切にそして楽しんで過ごして頂きたいと思います。
【藤田】
本日は、お忙しい中ありがとうございました。また、日本へ戻ってきたらいろんなお話を聞かせてください。数年後、川嵜さんが愛媛医療生協で活躍されていることを願って、遠い愛媛から心待ちにしております。
オラデア大学(ルーマニア)医学部に在籍している川嵜さんは、愛媛医療生協の奨学生です。九月に愛媛にもどり実習を行いました。医師不足が日本の各地でも大きな問題となっていますが、奨学生になったきっかけや医師をめざす思いを、機関紙担当の藤田敬美理事が取材しました。
【藤田】
こんにちは。さっそくですが、川嵜さんは高校を卒業されて、大阪外大へ行かれたとお聞きしていますが?
【川嵜】
松山の高校を卒業し、大阪外大でペルシャ語を専攻していました。将来は外交官かキャビンアテンダント(飛行機客室乗務員)の仕事をしたいと思っていました。
好奇心旺盛で大学時代にはイラン・トルコ・オーストラリア・カナダなど多数の国に行きました。
【藤田】
たくさんの国に行かれて、困ったことなどありませんか? 食事など。
【川嵜】
食事は、好き嫌いなく、なんでも食べます。お腹も強いので海外に適した体です。(笑い)
【藤田】
現在は外大を卒業し、ルーマニアにあるオラデア大学医学部に在籍されているとお聞きしましたが、医師を目差すきっかけは?
【川嵜】
大阪外大の卒論テーマを、「アフガニスタンの内戦と難民問題」で研究していましたが、アメリカでの9・11テロがありました。もう少しアフガニスタンについて考えたいと思い、2002年の1月からイランに留学し、語学と通訳をして半年後に帰国しました。きっかけとなったアフガニスタンでは女性の地位が低く、女性の立場を理解してあげれるのもその場にいた女性でないとわからない。また、病気になっても女性の身体を触ってみてあげれるのは、女性だけなんです。男性は女性の顔も見たらいけないんですね。私はアフガニスタンで目の前でたくさんの方が亡くなられるのをみてきました。女性は出産時に半分の方が亡くなります。そのような現実を見て、目の前で亡くなる人をどうしてあげようもなく、ただただ罪悪感ばかりでした。自分なら通訳もできるし女性の医師がここにいなくてはダメだと思い、医師になりたいと思いました。平和でなければ、健康を守れないと痛感しました。
【藤田】
本当に平和でないと健康でいられない。いかに平和が大切であるか、川嵜さんの言葉を実感しますね。
愛媛医療生協の奨学生になったきっかけは?
【川嵜】
きっかけは、基本理念に感銘しました。皆さんの地域の声をきき、医療を行い、医療の差別をしないことなど、愛媛にそのような病院があることすら知らなかった。まさしく自分のめざす医療でした。ここでは、個室料も徴収しない。まさに人の命は平等であること。アフガニスタンでは、命の不平等を感じました。

【藤田】
愛媛医療生協での実習はいかがでしたか?
【川嵜】
三週間の実習でしたが、診療所・往診・班会・精神科の訪問看護・断酒会などへ参加させていただき、いろんな経験ができ、とてもよかったです。
【藤田】
今後どのような医師になりたいですか?
【川嵜】
医師になろうとしたきっかけは、医療にアクセスできない方への援助からでした。アフガニスタンは原点ですが、日本の過疎地域での医師不足問題もあります。自分もそういうところで医師としてやってみたい気持ちがあります。将来は愛媛生協病院医師(御前医師・原医師)に追いつきたいと思っています。
【藤田】
これからの若い方にメッセージをお願いします。
【川嵜】
私たちは幸運にも、飢えも渇きも知らずに毎日学校や仕事に行き、命の危険に脅かされることもなく当たり前のように日々を過ごすことができます。でもそれはとても稀有なことなのです。折角このように素晴らしい環境に生まれ育ったわけですから、スポーツや勉強、アルバイトでも何でも良いので、一生懸命取り組めることを見つけて、毎日を大切にそして楽しんで過ごして頂きたいと思います。
【藤田】
本日は、お忙しい中ありがとうございました。また、日本へ戻ってきたらいろんなお話を聞かせてください。数年後、川嵜さんが愛媛医療生協で活躍されていることを願って、遠い愛媛から心待ちにしております。






