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医療活動版

めまいについて

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愛媛生協病院 内科・家庭医療科
山路 美奈子 医師

 めまいは、日常生活の中でも体験することの多い症状の一つであり、耳鼻咽喉科や神経内科を受診する患者さんの主訴の10%を占めると言われています。一般的には、自分自身が、または周囲が動いていないのに動いているという違和感のある間違った感覚を感じている時に、めまいがあると訴えることが多いようです。めまいには中枢性のものと末梢性のものがあります。中枢性めまいの原因で最も重要なのは脳卒中ですが、この場合ほとんどの患者さんで、めまいの他に、手足や顔面の動きにくさやしびれ感、ろれつが回らない、ものが二重に見えるといった症状がみられます。一方で、症状がめまいのみであった場合、脳卒中である可能性はわずか1~3%です。

メニエール病は?
 しかし実際は、中枢性めまいよりも末梢性めまいの方が圧倒的に多いのです。メニエール病も末梢性めまいの一つです。これはとても有名な病気で、メニエール病と診断されたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、メニエール病は通常は30~50歳程度の働き盛りの女性にやや多い疾患であり、『難聴』や『耳鳴り』、『耳閉塞感』といった耳の症状を伴うのが特徴です。そして時間経過とともにめまいや耳鳴りなどの症状は改善していきますが、必ず発作が繰り返されます。つまり、めまいしか症状のない場合や高齢になって現れためまいの場合などはメニエール病ではないことが多いのです。

多くは良性のめまい
 メニエール病がめまいの原因の10%なのに対し、20~50%を占めるのが、良性発作性頭位めまい症です。これは外来を受診するめまい患者さんの最も多い原因であり、加齢とともに増えるため、中高年者に多くみられます。耳石(これがズレることで頭や体の傾きがわかる)が三半規管(重力に対する頭の位置や頭の運動を感じる部位)に落ち込むことで起こります。寝返りをうったり、急に起き上がるなど頭の位置が急に変わったりする時に、周囲あるいは自分が回っているような激しい回転性のめまいが生じます。吐き気を伴うことがありますが、難聴や耳鳴りなどは起こりません。一回のめまいの持続時間は数分以内と短く、じっとしているとすぐに治まりますが、頭を動かすと再び起こることがあります。名前から分かるように良性の病気で、数日間悪くなったり良くなったりを繰り返すことはありますが、経過観察のみで数週間で起こらなくなる場合がほとんどです。

0807_09.gifリラックスが大事
 このようにめまいには様々な原因があります。また、病気ではなく過労や睡眠不足、ストレスなどがめまいの原因のひとつになっている場合も多いようです。つまり、肉体的・精神的ストレスが溜まらないよう規則正しい生活を送り、精神的にもリラックスした状態を維持することが、めまいの予防として大切なことと言えるでしょう。






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